地域医療の構築の実現について
都市部では10分の歩けば複数の病院が存在する状況だが、どこの医療機関も医師はもとより看護師募集をしている。そして医師が集まらないため、診療科の診療日数を減らしたり、入院を廃止し外来のみという科目も少なくない。このように地方だけでなく都市部でも参加や小児科に限らず同じような状況が起こっている。つまり病院と言う建物はあるが医師不足で十分に機能していないという現象が起こっているのだ。
この原因はいまさら言うまでもないが、訴訟会社になった日本で、リスクのある産科や小児科を医学生が避ける傾向にあることは否定できない。しかし本当の理由は、大学の医局を中心とした派遣制度から、研修先医療機関を自由に選ぶことのできる研修制度に変更した。この導入によって研修医を地域の医療機関に派遣していた大学病院そのものが医師不足に陥り、医師を引き上げたことが最大の原因である。
解決の早道は研修制度を戻すことだが、収入も確保され高度な先端医療を学びたいと言う研修医は猛反発するだろう。問題は研修を受けたいという医療機関を増やすことである。つまり医療機関が多く存在する地域では経営統合や施設統合をし、研修医が入局したいと思うような医療機関に組み替えること。現在でも黒字経営で高度な医療を提供している医療機関には研修希望の医師が集まるという現実がある。
現在のところ人口比と病床数の制限は行われているが、さらに医師を集約しそれぞれの病院の機能をアップさせることによって、地域医療をさ支える時代である。急性期病院と医療療養型の病院とのバランスをとることによって成熟した地域医療のシステムが出来上がる。退院後は介護施設や在宅医療・介護が担当するという一連の流れが出来上がれば、個々の利益と言う話は別として地域医療は理想に近いものになる。
ただしここでいう地域医療の構築の実現では、当然消え去る病院も出てくる。そこで、倒産を待つのではなく吸収合併を促進させる必要がある。
行政はこれまで病院に許認可を出し監督すると言う立場から脱却し、赤字経営の病院の赤字額を補助し統廃合の仲介役となる。農政にたとえるなら、小規模農家を統合させ、大規模農家にし、より効率的な医療産業としての生産能力をつけるというような役割も必要な時代となる。
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